ある大学のある音楽系サークルについて

そこは僕が元々所属していたサークルだ。最近そこであまりよろしくない矛盾した現象が起こっているようなので記しておく。

音楽をする上で重要なことは何だろう。それは、良い演奏にたくさん触れることだと思う。その楽器の本物のプロの演奏を聴くことだ。CDではなく、生の演奏を。その機会はそれほど多くは巡って来ない。それを逃すべきではない。

そんな機会が来たる11月のある日に訪れようとしている。そのサークルはその日に練習を行うそうだ。

そのサークルは定期演奏会が近い。確かに練習を重ねて演奏のレベルを高めることは重要だろう。でもその一日の練習で得られる完成度と、素晴しい演奏から得られる感動とどちらが大きいだろうか。

良い演奏から受けた感銘はその人の音楽を成長させる。それは技術を磨く何時間の練習も及ばないくらいの成長をもたらす。音楽のない上手な演奏は誰も感動させられない。

それが理解できないのが最大の問題だろう。