量子力学の研究
下のエントリ「量子力学というか」について。
考えてみれば、量子力学のそのものを研究所を挙げて研究しているところは存在しないか。今や量子力学は研究対象というよりも研究のためのツールだから。
主流ではないがもちろん量子力学そのものを研究しているところもあって、それはそれで非常に面白い。量子力学が生まれた当時では検証不可能だった数々の実験が、技術の進歩によって可能になってきている。
例えば、EPR問題の検証はその後発展して量子コンピュータの研究に役立っている。また、役に立つかどうかは別として、2準位系におけるラビ振動の崩壊と復活の現象や、量子回帰定理、量子ゼノン効果など量子力学から導かれる直感と反する現象を実際に観測できるというのは実に面白い。
反対に、光のコヒーレント状態なんかは量子力学的には若干不自然(多少複雑な計算を要する)だが、直感的な波に最も近い状態だ。
量子力学は本当に奥が深い。
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