長年の悩み(優柔不断の結末)

ふと思い出した。以前から、欲しいと思いつつまだ購入していないものがあった。

別に高価で手に入らないわけでもなければ、売っているのを見たことないわけでもない。むしろ今やネットで大概のものは手に入るのだから。

それは、バッハのマタイ受難曲のCDだ。演奏時間3時間を越えるというバッハ最大の作品は、僕の最もお気に入りの曲の1つなのだ。

POPSと違って、クラシック音楽にはある曲に対して決まった演奏家というのがいない。もちろんその曲について有名な演奏家というのはいる。

お気に入りだからこそ、いい買い物がしたい。最高の演奏を手に入れたい。と思い始めてもう6年になる(長っ!!)。いや、ここ5年くらいはただ忘れていただけなのだが。忘れていたというのも正しくない。数ヶ月置きに思い出しながら、まあいいか、と思い続けてきたのである。時には1年近く思い出さないときもあったと思う。

さて、本格的に思い出してしまった。さあどうしよう。と思ったのだが、僕の気持ちはどうやら無意識の内に既に決まっていたらしい。オーソドックスで平凡で、何の冒険心もない選択のしかたなのだが、カール・リヒターに決めた。何を長い間悩んでいたのか。リヒターの演奏を差し置いて他に求めるものがあろうはずがない。気が向いたら他の演奏家のものも手に入れて、聴き比べてみれば良いのである。

バッハ:マタイ受難曲
バッハ:マタイ受難曲
posted with amazlet on 06.12.23
リヒター(カール) ミュンヘン・バッハ管弦楽団 ミュンヘン・バッハ(合) テッパー(ヘルタ) ヘフリガー(エルンスト) ゼーフリート(イルムガルト) バッハ
ユニバーサルクラシック (1991/09/25)
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5 音楽そのものが神になる。
5 記念碑的名演
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