根が真面目すぎる男

バッハのフーガイ短調BWV1000は、大聖堂と同時に練習するのはやっぱりしんどいので今はやらないことにした。先生に、「それならもっと面白い曲を遊びでやってみたらどうですか」と言われたので、いくつか候補をピックアップしてみた。

遊びで弾くのならヨークとかブローウェルとか現代曲がいいだろうと思うので、ブローウェルの「舞踏礼賛」を挙げてみた。昔コピーした楽譜を引っ張り出してきて、一目見て却下。難しすぎる。下手すると「大聖堂」よりしんどいよ。ヨークは「サンバースト」が結構好きなんだけど、この曲を弾いている自分を想像することができなかったので却下。多分すごい考えながらもたもた弾くことになるから。それ以外なら、イルマルの「バーデンジャズ組曲」の第一楽章。これは結構良い考えかもしれない。候補に入れて保留にしておこう。

他に思いついたものといえば、バロックだけどヴァイスの「ファンタジー」、古典でソルの「メヌエット」、近代でタレガの「マズルカ」か「前奏曲」。駄目だ、真面目な曲過ぎて面白味がない。全然遊びにならないではないか。僕はどうも根が真面目すぎるのだ。真面目なのは結構だが、行き過ぎると逆効果なので困ったものだ。

書きながら思いついた曲に、武満徹ビートルズとか「星の世界」、「オーバーザレインボー」、日本の「早春賦」とかをギター曲にした小品集がある。これも案外悪くないかもしれない。

時間がたつと色々な曲を思い出してきた。どれもありえないけど。ニキータ コシュキンの「アッシャーワルツ」。タンスマンの「カヴァティー組曲」。だんだん選曲がマニアックになってきたぞ。普通のクラギファンは知らないかもしれない。それから、これはメジャーだけどヴィラロボスの「練習曲第11番」。これらは面白味は抜群だけど、難しくてやってらんない。こんなの弾けたらコンクールに出場できてしまうよ。

段々アイデアも浮かんできたし、来週までに候補をいくつか選んで行って先生と相談して決めることにしよう。