躁と鬱の絶妙なバランス

去年の冬のことだった。キューピーたらこマヨネーズの宣伝で流れた、「た〜らこ〜、た〜らこ〜、たっぷりた〜らこ〜」っていう歌の完成版がYouTubeに載った。なぜか僕はその歌が気に入ってしまい、繰り返し聞いていたらnr53から言われた。
「ねえ、鬱なの?」
いや、別にそんなつもりはなかったんだけど、続けて言われた。
「去年ジンギスカンにはまってたときは鬱気味だったから、今回も躁な歌にはまってるから欝なのかと思った。」
言われてみると、研究もあまりうまくいってないし、年明けから既卒として始める就活についても色々と悩んでたから確かに鬱気味だった。その前年(つまり一昨年)ジンギスカンにはまったのは、研究テーマがなかなか決まらなくて焦ってて少々鬱気味だったころだ。きっかけは、空耳フラッシュが流行った頃に聞いた「めざせモスクワ」の空耳「もすかう」だった。聞いているうちに原曲を歌っているグループに興味が出てきて、今はCDを2枚持っている。

確かにnr53の言う通り、僕は鬱気味のときに躁気味の音楽を好きになっている。自分の中で鬱に傾いた精神を、躁気味の音楽を聞くことで揺り戻しているらしい。絶妙のバランス。人間の精神と身体の神秘。

今日久々にCDプレイヤーをかけたら、3枚入る内の1枚にジンギスカンが入れっぱなしになっていた。それで上のエピソードを思い出したのである。