バットマンビギンズを見る

ギター教室から帰って来ると、「バットマンビギンズ」をやっていた。特に見る気はなかったんだけど、ついつい見てしまう。

僕は、昔からなぜかアメリカのヒーローで「バットマン」だけがなぜか好きなのである。アメコミのバットマンは読んだことないけど(多分あまり好きになれないと思う)、映画のバットマンだけは全部見ている(好きなのははじめの2作だけだけど。)。「スーパーマン」は「ザ アメリカンヒーロー」みたいな感じで好きではないし、「スパイダーマン」にも全然興味がない。「街場のアメリカ論」で内田樹先生が書いている通り、アメコミのヒーローはワンパターンである。何だかのスーパーパワーを持ち、それを正義のために使っているつもりなんだけど市民からは理解されず、そこにヒロインが現れて「私だけは信じてるわ」って主人公を励ます。わかってるんだけど、バットマンのブルース ウェインだけはなぜか好きなのである。何でだろう。あの、自分だけはゴッサムシティを見捨てない、みたいなところが良いんだろうか。僕が好きなのは映画だけだから、俳優たちの演技が好きなのかもしれない。あるいは、主人公に自分の過去を重ねているのかもしれない(うちはウェイン家みたいに大富豪ではないけど)。

僕は日本の主要な漫画もあまり読んでない。「スラムダンク」も「名探偵コナン」も「ドラゴンボール」も「こち亀」もまともに読んでない。ドラゴンボールはアニメで見たかな。でも「ジャンプ」も「サンデー」も読んでない。そういうの読んでる学校の連中はみんな暴力的だったからだ。因果関係があるかどうかは知らないけど。でもその割に漫画は結構好きである。小学生の頃は別の雑誌を購読していた。一時期は漫画ばかり読んでいると頭が悪くなるっていう話を真に受けて、漫画を毛嫌いしていた時期もあったけど、むしろ最近では日本の漫画の面白さを再認識している。「ONE PIECE」をアニメで見て、甥の持っている「ナルト」を延々読み、ワインを題材にした「神の雫」は全巻家に揃っていて、nr53に借りて川原泉の漫画を読み、今市子の「百鬼夜行抄」を読んだ。そういえば、高校時代に女友達から借りて、持統天皇を主人公にした「天上の虹」を読んだ。大津の皇子について知るつもりで借りたけど、これはどう見ても少女漫画だった。nr53は普通の小説だけでなくて漫画にもやたらと詳しい。頭の中のデータベースが一体どうなっているのか一度解剖して見てみたい(一度解剖すると元に戻せないのでやらないけど)。え〜、話を戻すと、良い漫画は下手な文章よりもずっと情報量が多いし、ずっとストーリーも深い。個人的には、漫画も小説もその他の本も、形式を問わず良いものは沢山読めば良いんではないかと思っている。何かバットマンの話から大分ずれてしまったけど、まあ、結論らしきものはでたので良いのではなかろうか。