じめじめ

雨が降れば少しは涼しくなるかな、と期待していたけど、神は我を見捨てたもうた。ギター教室に出かけようと玄関のドアを開けて顔を出した瞬間、モワーっとした空気が顔全体を包み込んだ。そのまま顔を引っ込めてドアを閉めたいという誘惑に駆られながら、辛うじて家を出ることに成功した。

普段なら傘をさして出かけるのだが、今日に限ってカサとエサを間違えて持って出てしまった。このエサでもって烏をおびき寄せ、その拡げた羽で僕は雨を防げるはずだったしかーし。烏も雨宿りしていた。果たして僕はどうやってこのピンチを切り抜けたのか。この続きが聞きたければ、ここではたらかせてください!