さかさま

今朝目が覚めてみると、僕はベッドの上で頭と足の位置がいつもとさかさまになって寝ていた。こんなことは人生で2度目だ。前回も暑くて寝苦しい夜だった。あの時は、恐らくあまりに眠れないから、いつもと反対向きになれば眠れるんではないかと考えてさかさまになったような気がするんだけど、今回に関しては原因不明である。

まあ、原因を敢えて推測してみると、エアコン説が一番有力だ。エアコンのスイッチがベッドに寝たときの足元にある。寝る前に消したのは覚えているから、夜中に目が覚めたときにエアコンをつけて、それを消した時点で力尽きてそのまま寝てしまったという説である。しかもその間のことを寝ぼけていたため覚えていないとすると、ありえそうな説ではある。

いつもの部屋なのに、起きたときに見える風景がいつもと違うというのはなかなかに不思議なものである。何かの小説のチャプタータイトルにあった気がする。「見知らぬ天井」。いや違う。エヴァンゲリオンの第何話かのタイトルだ。どうしてそんなものを覚えているのか見当がつかない。僕は別にエヴァマニアではない。嫌いでもないけど。

書き始める前に思いついたもう一つの説を思い出した。暑さに耐えかねて暴れているうちにさかさまになったという説だ。これは…、一見ありそうで最もなさそうだな。