掃除とバッハと下流志向

今日は昼から家の掃除。散らばった床の新聞紙をまとめ、散乱した本棚に入り切らない本たちを何とか本棚の隙間に押し込む。机とテーブルの上を整理して、ふきんで水拭きする。こびりついた埃をティッシュを水に塗らしてこすり落とし、台所周りと洗面台を掃除して、その後で洗濯と同時に掃除機をかける。音楽を聞きながら掃除したくなったので、途中からバッハのヴァイオリン協奏曲のCDをかけながら、皿洗いし、一段落ついたところでコーヒーを淹れた。

掃除をしながら、最近の若者達が労働から逃避するのは、家庭での家事の手伝いを通して労働の本質を学ぶ機会を得られないまま大人になることに原因の一端がある、という話を思い出す。というわけで姉貴の家の子供達にもっと家の手伝いをさせるように勧めようと思うのだけど、僕の意見だけでは今一つ行動に移してくれないので内田先生のお知恵を拝借することにする。コーヒーを飲みながら、本棚から引っ張り出した「下流志向」を読んでいるとそのまま没頭。しばし掃除を忘れる。やっぱり僕があれこれ説明するよりも、本を直接読んでもらった方が早そうだという結論に至る。でも本を読まない人達なので、こうなったら無理矢理プレゼントして読ませよう。ついでに野球をやる子供達に甲野善紀先生の本を合わせてプレゼントしよう、と結論づけて、掃除再開。

掃除機をかけ終わり、洗濯物を干し終わったところで掃除終了。自分へのご褒美に「オーメドック ド ジスクール'02」を開ける。樽の香と強い酸のアタック、長く尾を引くフレーバーのこれぞボルドー左岸、といったワインである。美味しいワインというのはこうでなくては。ただ合わせる料理を間違えたかな。牛肉ともやしの韓国風スープは辛過ぎた。ボルドー右岸との相性は悪くなかったのだけど。某有名漫画では通常キムチとワインは合わないと言っていたけど、キムチを直接食べてるわけではないのでそれほど問題はないようだ。ただこのワインの場合もう少しあっさりした料理の方が良いかもしれない。料理のレパートリーが少ないのがつらいぜ。