面白山

内田百けん先生の「第一阿房列車」を読んでいたら面白山という名前が出てきた。一体何がおもしろくて面白山と呼ばれているのかと思ったのだけど、考えてみれば東北の話なので雪が降って面(つら)が白い山で面白山なのだろう。いつも面白いと書いて使うのでつい習慣に騙されてしまう。

と思いながらも少し調べてみると、確かに面が白い山の意もあるのだけど山中の滝の様子が面白いから面白山という由来もあるらしい。でも多分この面白いは「趣がある、風流である」という意の古語だろうからやっぱり現代語的に面白いわけではないようである。笑える話を期待した僕が低レベルであった。

第一阿房列車 (新潮文庫)

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